水が健康への第一歩に!
人間の体のおよそ70%が水分でできており、健康のためには一日に2リットル程度の水を飲むのがいいといわれていることは知っていましたが、お茶やコーヒーではなく、何の味もない水をたくさん飲むことにとても違和感があり、実践にはいたっていませんでした。
ですが、心臓外科で虚血性心疾患の診断を受けたことのあるトレーナーから、運動を指導してもらうとき毎回必ずといっていいほど「水を飲んでください」といわれ、運動後に、味のついた飲み物ではなく水を口にするようになったところ、少しずつ自分に変化が表れてきました。
はじめは当然おいしいかどうかではなく、なかば義務感で飲んでいましたが、次第に、コップ1杯の水を飲むことにあまり抵抗を感じなくなっていきました。
運動後だけではなく、起床直後や就寝前にも水を飲むようになったある日、ふと、味覚の変化に気づくようになったんです。
調理の味付けが、薄味を心がけてもついつい濃い味になる傾向があったのですが、薄味でも味がしっかり感じられるようになっていました。
まるで、体内の塩分濃度が薄まったような感覚です。
濃い味は、どんどんエスカレートしがちで、塩味が強いとそれを中和しようと甘味を欲しがり、甘いものを食べすぎると今度はしょっぱいものが食べたくなる…その繰り返しで濃くなった体内濃度が水を飲むことでリセットできたんだと思います。
体内濃度は、やはり、濃いより薄いほうが尿としての排出もされやすいのか、むくみも軽減されたようでした。
よくないとわかっていても、つい食べ過ぎてしまうこともあります。塩辛いものはご飯のお供に最高だし、大好物のケーキだって食べたい!
でもそういう時は、いつもよりも多めに水を飲む、そうすることで体内濃度をある程度一定に保てたら、体の不調を少なくすることができる、そんな実感も持てるようになりました。
あんなに苦手意識があった水も、今では、他の味のついた飲み物ではなく、体が『水』を求めていると感じることもあるほどです。